旅行記の作者は、韓国ではとくにモラルの高さについて印象に残ったとして、きれいな環境、良好な社会秩序、
買い物を強制されないこと、自動車が人に譲ることの４点を挙げ、以下のように綴った。

今回の旅行で済州島とソウルに行ったが、とくにソウルの環境がきれいだと感じた。空気はとても新鮮で、
ビルが林立する一方で緑地を多く見かけるなど、人と自然が調和した空間だった。街にはゴミ箱がなかったが、
ポイ捨てされた紙くずなどもなかった。水道水もきれいで、蛇口からそのまま飲むことができた。
そして、５日間滞在しても白い靴が黒くならなかった。

韓国の法律は個人の財産を奪う行為に対する取り締まりが厳しく、どこでもカメラで２４時間監視が行われているので、
安心して旅行することができる。また、死刑を減らす一方で、身分証をカットして携帯電話や銀行カード、
飛行機などを使用禁止するといった、心理的に「過酷」な刑罰を採用しているとのことだ。これらの措置によって
犯罪率は大きく減少し、韓国人の良好なモラルが培われたという。

韓国のガイドは、ツアー客を土産物屋に連れて行き、一通り説明すると「買う買わないは自由です」と言う。
免税店での買い物には出国カードが必要だが、一度ガイドが配り忘れたことがあった。そのとき、
１１階建てのデパートを探し回り、２６人全員を探し出して手渡してくれたことに感動した。

ソウルの道は細い一方で車が多く長蛇の列ができる。しかも車と車の前後左右の間隔が狭い。にもかかわらず、
ソウルに滞在した３日間で１度も交通違反や事故を目撃しなかった。韓国では、たとえ歩行者が赤信号を
渡っていたとしても車が人に譲る。クラクションを鳴らしたり、無理やり歩行者を追い越す運転手もいなかった。
秩序を守り、互いに譲り合う精神に、とても感服した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140905-00000002-xinhua-cn&pos=4